霞ヶ浦一周118㎞ウルトラウォークに挑戦
皆さんご存知でしたか。
100キロを歩くとんでもないイベントがある事を。ウルトラウォーキング大会。
私はそれに初めて挑戦して来ました。
その中でもかなりハードと言われている、霞ヶ浦一周ウルトラウォーキング大会118㎞に。
挑戦の理由はひとまずおいて。
3月18日土曜日、昨日までの暖かで最高の天気が、一転して雨の悪天候、更に寒の戻りで朝から寒い最悪の日となりました。
YouTube等を見て十分準備をして望みました。
スタートは13時、土浦駅近くの山口運動公園。
参加者は149名です。
300名の募集でしたので、まだコロナの影響が残っているのか。それとも、このタフな大会を敬遠しているのか、またまたマラソン大会と違ってウルトラウォーキング大会とは、こういうものなのか。
雨の中、スタート前の開会式。主催者の責任者という人が、「 雨は予報ではだんだん小降りになり、夕方にはやみ、明日はいい天気となりますので頑張って歩きましょう」みたいな話しをしていましたが、天気は本当にそうなのか、天気だけが心配です。
スタートは半分に分かれて、13時と5分後にスタート、私は13時にスタートしました。
いよいよ霞ヶ浦一周118㎞のウォークの始まりです。
開会式では雨は小降りでしたが、スタート後は、また普通に振り出しました。
霞ヶ浦の湖畔に出ると、湖から来る冷たい風と雨に打たれながら歩きます。
オランダの風車を思わせる風車がありました。(本物は見たことはありませんが)
終わって調べてみたら、土浦市政施行50周年を記念して建てられたオランダ型風車だそうで、中にも入れるそうです。今日は通り過ぎるだけです。
他の参加者の歩きが早く、いつの間にか後ろの方になっていました。
大会のボランティアスタッフと言う女性に話しかけられました。後ろの方で歩いている人に声をかけて励ましているそうで、これまで色々な大会に参加してきたそうです。ウルトラウォーキングは初めてと言うと、色々話してくれました。
湖畔に吹く風は霞ヶ浦のどこでも湖から吹いてくる。霞ヶ浦のウォーキングは、ほとんど風景は変わらず、湖畔をただ歩くだけで、精神修行のようなウォーキングだが、それが楽しい。他の大会も、楽しいところは沢山ある。等
先が思いやられる様な話しもありましたが、1人で歩く私には、少し嬉しかったです。
湖は、荒れた海の様に波が荒く、そこから来る雨と風は、厳しかったです。
Amazonで買った靴カバーもあまり役に立たず、雨が入り込んでいるみたいです。
スタートしてからは、雨と風との戦いです。
6時頃にやっと雨はやみました。
暗くなると、ヘッドライトを付け、道案内の看板と、スマホのGoogleマップを頼りに、ほとんど1人で歩き、周りは誰もいません。
最初の休憩所の第1エイド、27キロ地点、時間は19時30分。ここではパンが出ました。
雨はやんでも、風は変わらず湖から吹き付け、寒さが体に染みます。
第2エイドは、54キロ地点、時間は日が変わった1時。ここではおにぎりが出ました。
朝方近くになると、冷え込みは更に厳しく、歩きながら思う事は、「太陽が早く登ってきて、暖かくならないが」でした。
夜は、孤独と寒さの戦いです。
6時20分頃、朝日が湖と反対の山側から出てきました。霞ヶ浦の夜明けです。波は穏やかです。
寒さはまだ続いていましたが、気持ちは太陽が出て、少し元気になって来ました。
第3エイドは、82キロ地点、時間は8時です。
カップのスープパスタが出ました。温かくてとても美味しかったです。
エイドで他の参加者と一緒に出発しても、歩き出すと、いつの間にか他の参加者は先の方、そして見えなくなります。みんな歩きが早い。
2日目は昨日と打って変わって天気は最高。
反対に、暑くなりすぎるのでは、と少し心配。
湖畔のリンリンロードというサイクリングロードを歩きます。
果てしなく続く道をただ、ただ歩き続けます。
昨日スタッフの女性が言っていた、精神修行、の意味がわかってきました。
湖畔は、湖から心地よい風が吹いているので、思ったほど暑くはありませんでした。
Googleマップによると、このサイクリングロードから県道に入ると最後の休憩所の第4エイドがあります。
しかし、左足に2ヶ所のマメ、右足は親指が靴と擦れて痛みが走るなど、つらいです。
どこまで歩いたら県道に入れるのか。
折れそうな気持ちと足の痛みとの戦いです。
更に門限時間も気になり始め、痛みを我慢し、少しスピードを上げて歩き続けます。
しかし、これが裏目に出て、県道に入る曲がり角の矢印を見落としてしまい、そのままサイクリングロードを歩き続けてしまいました。
いくら歩いても道案内の看板がないので、不安になり、Googleマップで確認すると経路から外れている事に気付き、その時の絶望感。
この時初めて、「門限時間には間に合わないかもしれないので、諦めようか」と弱きな思いになりました。が、応援してくれる家族のためにも最後まで諦めずに行こう、と決意しました。
今歩いて来た道を逆戻りし、今度は矢印の看板を確認し、県道に出ました。
この時ロスは、距離で往復約2キロ、時間で30分位でした。
まもなく最後の休憩所の第4エイドに着きました。106キロ地点です。時間は15時。
ここではコロッケパンが出ました。
残り12キロ、門限の18時まで3時間、1キロ15分ペースで3時間、ちょうど18時にゴール予定です。これまで13〜14分ペースで歩いて来たので、可能性は残されています。
18時以内ゴールを目指して、休憩もそこそこに出発しました。他の参加者は全く見当たりません。多分私が最下位ではないかと思います。
ゴールまでは、県道の歩道を歩きます。
足の痛みを我慢して、ラストは足の痛みと時間との戦いです。
この時、これまで距離とペースを教えてくれていた、ランニングウォッチもバッテリー切れとなって見放され、Googleマップと時計を見ながら、「あと少し」と歩き続けました。
しかし、時間は無情に過ぎていき、途中、とうとう18時になってしまいました。
結局、ゴールはまだまだ遠く、そこから30分近く歩き、ゴールしました。
完歩証です。
29時間24分30秒の記録でした。
初めてのウルトラウォーキング大会への挑戦で、制限時間内にはゴール出来ませんでしたが、完歩は出来ましたので達成感はあり、満足です。
感想は、
スタートしての1日目は、雨と風との戦い。
夜は、孤独と寒さとの戦い。
2日目の前半は、折れそうな気持ちとの戦い。
後半は、時間と足の痛みとの戦い。
29時間半、厳しく、辛いウォーキングで、「楽しい」と、思ったことは1度もありませんでした。
最後に、途中でバッテリー切れとなったランニングウォッチの結果も付け加えておきます。
時間 28時間25分40秒
距離 116.89キロ
消費カロリー 9,854カロリー
ペース 1キロ14分36秒
いかがでしたでしょうか。
このブログを読んでウルトラウォーキングに興味を持たれた方は、是非参加してみて下さい。
ただし、相当の覚悟を持って。